十二月
十二月
一年分の干し柿を作り
倉庫の冷凍庫で
眠らせる
十二月は
収穫放棄された柿の実を
見なければならない
辛い月でもある
生り年の今年は
特に目に付き
カラスを喜ばせている
日本人の私たちは
いつから
こんな不真面目な国民に
なってしまったんだろう
食べられる物の
廃棄放棄
肥えた舌の自慢
百姓仕事の終わりに
一日一個
ご褒美の干し柿が食べたい
田んぼの一年へ